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長編小説
(シリーズ外・発行順)


欅通りの人びと
講談社刊(講談社文庫)
波多町
集英社刊(集英社文庫)
遠い歓声
新潮社刊
風の渡る町
徳間書店刊(小学館文庫)
湖畔亭
集英社刊(集英社文庫)
百面相
講談社刊
翼ある船は
講談社刊
北のジム
集英社刊
家族ホテル
講談社刊
狐の嫁入り
PHP研究所刊(PHP文庫)
島の少年
河出書房新社刊
描かれた風景への旅
講談社刊
義兄弟エレジー
実業之日本社刊
一言作品紹介
ここに記した作品紹介は、それぞれの本の帯の文章(つまり担当編集者のみなさんによって制作された短文)から抜粋したものです。その点を、どうかお含みおきください。
欅通りの人びと
街の四季と家族の安らぎ。
NHK新銀河ドラマ倉本聡脚本『町』の原作。
波多町
講演先の町で殺人容疑者とされたわたしが見いだす、町の謎と新しい人生へのめぐり合い。
遠い歓声
リングで青春を燃やす少年と老トレーナーの出会いを描く、青春ボクシング小説。
風の渡る町
東北の小さな町に暮らす人びとのさまざまな思いを織り込んだオムニバス小説。
湖畔亭
温泉旅館の湯番頭が醸しだすユーモアと人情味のあふれる物語。温泉小説。
百面相
芸能生活七十年の老芸人と小料理店を営む娘夫婦と孫たちの、ほのぼのとした家族愛。
翼ある船は
重病の息子に会うために中古車に乗って旅する偏屈老人と現代っ子たちの冒険。
北のジム
昭和初期の函館でくりひろげられる快男児の青春と夢と愛の物語。
家族ホテル
東京下町に帰ってきたアメリカ育ちの少年のグローイング・アップ・ストーリー。
狐の嫁入り
深川の仕出し料理店・立花屋の面々が活躍する江戸ミステリー。初の時代小説。
島の少年
豊かな自然に恵まれた瀬戸内海の小島で素朴に逞しく生きる少年のけなげな日々。
描かれた風景への旅
十枚の絵葉書に導かれて北海道を旅する男女のミステリー。
義兄弟エレジー
家族も大切、会社も大切。乗っ取りの陰謀に立ち向かうヤクザな男たちの奇妙な友情。愉快で、あぶないアウトローたちの物語。


短編小説集 風のかたみ 光文社刊
*表題作品『風のかたみ』ほか『ゴールデンバット』
『オルガンの音』『残り蛍』『青いバット』『ショッ
トグラス』『うたごえ』『妻の故郷』の計8編を所収。


短編小説集 郷愁 サウダーデ 光文社刊
*表題作品『郷愁 サウダーデ』ほか『キルトの模様』
『雪の林』『メタルブルー』『Eメール・エレジー』
『花野へ』『ジャンク・マジック』『帰郷』『冬の星』
の計9編を所収。

長編小説 大づち小づち 河出書房新社刊
*迷走する少年たちに何をしてやったらいいのか、どう向
かい合ったらいいのか。彼らは何をもとめているのか、ど
う付き合ってもらいたいのか。どうすれば、彼らのは自分
の夢や可能性を見つけだし、それを受け入れようとするの
だろうか。それを探し求めながら、私はこの物語を書いた。
長編小説
(岩井の町 三部作)


北の駅 徳間書店刊 (徳間文庫)
*東北の小さな城下町・岩井の人間模様と鉄道敷設までの明治・大正秘話。
大樹の下に 徳間書店刊
*岩井の町に流れついた父子。父の死後、兄は人力車を曳き、妹は剣舞芸者に。
地の螢 徳間書店刊 *『山河の賦』改題
*岩井の町で亜炭鉱山を拓く男と、手を貸す人びと。大戦中の男たちの生き方。
短篇集
(人びとシリーズ)

人びとシリーズは、ダイナースクラブの月刊「シグネチャー」とPHP研究所の月刊「PHP」に連載しました。いずれも、およそ十一年間にわたる長い連載でした。(S=シグネチャー/P=PHP)
人びとの忘れもの S 筑摩書房刊
(ちくま文庫)(絶版)
人びとシリーズの最初の作品集。この本が出発点となったので、作者の愛着もひとしお。
人びとの旅路 S 新潮社刊
(新潮文庫)(絶版)
小さな悔恨、ひそやかな喜び、つましく生きる人びとのさまざまな人間ドラマ21編を収録
人びとの岸辺 S 筑摩書房刊
さりげない日常に、ふときらめく生きる証にも似た瞬間。人びとの想いを掬いとった21編。
人びとの光景 S 新潮社刊
ほろ苦い現実、喜びの底に潜む虚しさ。人を信じ、愛するがゆえに避け得ない小さな軋轢。
人びとの情景 P PHP研究所刊
(PHP文庫)
会ったことがあるような人びと、何気ない市井の一こまに見つけ出す、生きている幸せ。
人びとの季節 P PHP研究所刊
(PHP文庫)
それぞれの胸に、さまざまな想いを抱いて、懸命に生きる人。「相棒」「雨ですよ」など。
人びとの街角 P PHP研究所刊
「一年前の客」「準備中」「猫ばあさん」など、商店街の人びとの心の交流と人生模様。
懐かしい人びと P PHP研究所刊
市井の人びとの、さまざまな想いや小事件を描いた「月の匂い」「夜のピアノ」など24編。
窓からの街 S 蝸牛社刊
街や自然との出会いに、人は忘れていたものを思い出す。「一枚の写真」「無人駅」など。(『人びとの歳月』改題)
短篇集
(シリーズ外)


街の眺め 毎日新聞社刊 (文春文庫)
毎日新聞日曜版に連載した掌編小説集。一編一編が原稿用紙で三枚半の人生。
家族の肖像 新潮社刊
末期癌の男の家族愛と友情、能舞台の松と画家父子、乃木家の婢の話など八編。
蟹の町 メディアパル刊(講談社文庫)
狂気と正気の交錯する幻想的な表題作や文學界新人賞受賞作『雪洞にて』など初期作品を四編収録。
帰郷ツアー 角川書店刊(講談社文庫)
帰りたくても帰れない故郷を目指す男たちの切ない『帰郷ツアー』など八編。
一杯の歌 文藝春秋刊(文春文庫)
スポーツが織りなす人間のドラマ。「Number」連載のスポーツ小説集。
鮭を見に 文藝春秋刊
初老の男がたどる心の旅を描いた表題作ほか『海向こうの故郷』など四編収録。
懐かしい場所 実業之日本社刊
過去から浮かび上がる切ない思い出や恐ろしい出来事を描いた十二編の作品集。
居酒屋志願 小学館刊 (小学館文庫)
居酒屋主人を志す青年を描いた表題作ほか、大切なことを探す十五編の旅。
鰻のたたき 光文社刊 (光文社文庫)
小料理屋の板場から見た人生模様。料理と酒と人情とが絡み合う短篇集。
鰻の寝床 光文社刊 (光文社文庫)
焼け跡の闇市だった新橋界隈に店を持つ人びとの思い出を描く小説集。
街のなかの円景 エー・ジー出版刊
冷たく刺の多い街のなかにも、ほっとする人の営みがある。四色挿絵入り。
だれもが子供だったころ
毎日新聞社刊 (河出文庫)
子供たちの考えていること感じていることを一つ一つ拾い集めた掌編小説集。
連作短篇集
(自伝的作品)

丹塗りのぽっくり 筑摩書房刊
ひ弱な小学生のころから、高校を出たあとの行方も定まらぬ生活をしていたころのことまでを描くうちに、じつに多くの魅力ある人びとと遭遇していたことに気づかされた。(「あとがき」より)
遅咲きの梅 筑摩書房刊
昭和三十年代半ば、青年は再出発を期して上京。都市開発と安保闘争で揺れる世情を背景に中庭のある古いアパートで暮らすなか、来る人去る人との、さまざまな出会いがあった。
ノンフィクション
(初期作品)

金色の棺 筑摩書房刊
(ちくま文庫)
荒廃した中尊寺の復興を、タブーとされる藤原三代のミイラ公開に賭けた僧侶とスクープを企図する新聞記者。――初めての出版となった、著者にとっては記念すべき一冊。
千二百五十日の逃亡 筑摩書房刊
昭和三十三年自民党大物政治家の選挙参謀夫妻が失踪、全国指名手配の網をくぐって逃亡三年余とに及んだ。自らの全てを棄てて、彼らは何を守ろうとしたのか。
エッセイ集

父から娘に贈る『幸福論』
主婦と生活社刊(PHP文庫)
父の内心、愛、結婚、友人、仕事、生きがいについて自分の娘に語りかけた45項目の話。幸せを感じながら生きていくにはどうしたらいいのか――ぜひとも伝えておきたいこと。
劇画化作品

欅の木(谷口ジロー・画) 小学館刊(小学館文庫)
二百編を超える「人びとシリーズ」のなかから表題作『欅の木』など八編を、谷口ジローさんが選んで劇画化。
児童図書




みんなの木かげ PHP研究所刊
みどりいろの風 PHP研究所刊
山からの手紙 河出書房新社刊
その夏 ぼくらがしたこと PHP研究所刊
いずれも小学校高学年の児童を読者対象にした物語。
子供の心の内を描いた作品だが、じつは作者自身のなかにある少年の部分を表現したといったほうがいい。
それだけに、著者としては格別の愛着深い四作。
『みんなの木かげ』は毎日新聞社主催の第42回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定され、たくさんの子供たちに読んでもらった。
また『みどりいろの風』も読書感想画全国コンクールの課題図書に選定されている。